りんごづくりを通じて、未来の産業を創る
高校を卒業後、東京の大学に行くことが決まりました。
上京する日、おばあちゃんから言われた言葉をいまでも覚えています。
「約束してくれ、必ず大学を卒業したら帰ってこい」と。
おばあちゃんとの約束を守り、大学卒業後、おの農園を継ぎました。
思っていたより農業は大変でしたが、おばあちゃんと、約40年務めた仕事を退職した父親も加わり、3人でなんとか頑張っています。
私には夢があります。
おの農園を一代で築き上げてきたおばあちゃんと生まれ育った青森県田舎館村に恩返しをすることです。
私ができるのはりんごづくり、農業を通して地域の経済を盛り上げることだと思っています。
これまで地元の若い人たちが高校を卒業し、田舎館村から離れていく現状をただただ見ているしかありませんでした。
また、周りで農業をしている方々の高齢化も進んでいます。
ものすごいスピードで農業を離れる人が増えています。
この現状を、なんとか食い止めたい。
おの農園が頑張ることによって、地域に雇用を作り、町から出て行った人たちが戻ってこられるような状況を作りたい。
そして、農業を辞める時に手放すことになってしまった畑も守っていきたい。
これは”産業を創る”ということだと思います。
2021年、この夢の実現のための第一歩を踏み出します。
壮大な夢にはまだまだ遠いですが、おの農園を愛してくれる方々と共に一歩づつ前進していきます。