おの農園の歴史
おの農園は3反歩のりんご畑と水田、その他野菜畑から始まりました。
私のおじいちゃんは地元で働いていた時、色々あって家族を残して東京に行かなければならなくなりました。
その時おじいちゃんがおばあちゃんに言ったのが、「購入できる土地があったら買っておけ」だったそうです。
村を背負っての上京で、おじいちゃん自身がどうなっても、子供たちに飯を食わせていけるようにという想いがあったのだと思います。
おばあちゃんはおじいちゃんの言葉を守り、家族を守るため、農地を増やしていきました。
それから半世紀以上経ったいまでもおばあちゃんは現役で家族の土地を農業を通して守り続けています。
おばあちゃんは常に畑のことを考えています。本当に仕事に熱心で、近所の人からも尊敬されています。
園主の足の数ほど良いりんごが採れると昔の人はよく言っていたそうですが、
まさに、これを体現しているのがおばあちゃんです。
よくおばあちゃんが私にいうのは
「損して得とれ」
という言葉です。
まさにギブの精神です。
現代社会、テイクはあるけど、ギブはしない。つながりの希薄化が進んでいる気がします。
畑で作業する時は1人ですが、1人じゃない。全ては誰かのおかげです。いろんな人に協力してもらいながら農業ができています。
今まで関わってきてくれた方、支えてくれる方に恩返しをできるような大きな存在に、おばあちゃんの背中をみながら、努力していきます。